冬季

立冬 ㋊㏦~㋊㏴

ここから冬の始まりです。
冬と言っても日本では実りの頃で、秋たけなわです。
好天に恵まれ、澄んだ青空に紅葉が映える頃です。
山茶花や水仙の花が開き始める頃です。

こころがけること

秋が冬を生むとも考えられます。

冬は老化と関係した季節です。老化防止には、まずゆっくり休むことです。10分程度のお昼寝でも午後の能率向上に繋がります。積極的に滋養強壮の食材を摂ったり、ゆっくり寝て体力を温存します。冬は早寝遅起きがポイントです。

夜間の排尿回数が増えたり、残尿感があったりなど尿の問題が起こりがちです。こういった症状を持った方はこの時期からの冷え対策が必要です。

体質管理 

この時期には首の保温はとっても大事です、特に首の後ろに大椎というツボは、経絡の流れの中で最も大切な十二正経の部位にあたります。全身を巡る五臓六腑経脈(気血の流れ)すべてが通るので非常に重要なのです。この部分を温めることで流れがよくなります。
流れを良くするために、ツボによってお灸を据えたり、全身マッサージしたりするのがおすすめです。

不妊症で悩んでいる方は大切な時期です。性機能だけではなく、種になって次の生を待つにはこの季節が重要なのです。

自然の老化による老衰は肺と腎が弱り、死に至るのです。芽吹きから木は繁茂し、実りの秋の後は種となって生命をいったん止めてしまいます。種はやがて次の花を咲かせますが、人間はここで魂になってしまいます。次の芽吹きを迎えるためには、食事の養生や改善が必要です。

摂るべきもの

女性はまず子宮を丈夫にするため、土用によい食材であるかぼちゃやニンジンなどをしっかり食べて、まず貧血をなくします。そして気血の流れをよくするような適度な運動をしたり、骨盤の働きを正すためにストレッチをします。さらにスッポンやうなぎなどの精の付く食材を多めに食べます。この改善の順番も大切です。
レンコンは、喘息の改善に効果があります。痰を切り、炎症を抑えるのには優れていますが、冷え性の方にはおすすめできません。しかし、現代人は夜更かしや氷、冷たいものの過食によって陰虚(芯は冷えているのに外に火照りがあって皮膚炎などになる)の人が多く、この虚熱をとるにはレンコンが向いています。老化防止効果もあります。涼血作用もあるので血液の浄化や解毒や利尿、腫れ物改善をします。
冬の養生鍋:⓵ 油少し、長ネギ、生姜、ニンニク各5gを炒め、
      ② 400g豆乳、白菜1/4、豆腐200g、昆布40g、冬の養生鍋完成です。

小雪 ㋊㏵~㋋㏥

遠くの高い山に積もった雪がうっすらとみえ、北国で初雪が降る頃です。
木枯らしが吹き始めます。寒さの戻りで、小春日和(あたたかな陽射しに包まれた陽気になる日)には春の花が勘違いして咲き始めることもあります。

こころがけること

この時期は骨を丈夫にするように、食事や運動を適度に行いましょう。骨は冬と関係深いのです。カルシウムとビタミンCを摂るために小魚にひじき、小松菜などバランスの良い食事を心がけましょう。

またこの時期は日光浴がとても大切です。太陽のありがたさを全身で感じてみましょう。
冬眠の時期に備えてエネルギーを温存するためには、すべてのものを内側に溜め込むのは良いとされています。冬は自己表現ではなくエネルギーを溜め込むときなのです。

体質管理

種になった果実は次の季節まで眠ります。人も老化が進み、健忘症が目立ってきます。若い人でも、この季節は物忘れが増えるのです。改善や防止には努力が必要です。メモ取って、声に出して復唱するなど物忘れしないように意識してください。

目の確認だけではなく、耳からもう一度脳を刺激することで、確認能力がアップします。

耳鳴りが気になる季節です。蜂の子が効きます。冬の腎水強化が改善や予防の鍵になります。
膀胱とも関係深い時期なので寝汗やむくみが出やすくなります。

免疫力をアップさせれば若返ります。全身マッサージをしたり、もんだりすると、老化防止効果や刺激したりすることで自律神経のバランスが良くなります。

摂るべきもの

クルミは栄養価が高く、強壮、体力増強、貧血に効果があります。また、呼吸器を強化して便秘を改善します。特に腎に効果が高く、滋養強壮、美髪、精力に有効です。ただ熱性が強いので冷え性には良いのですがそれ以外の人が食べすぎると、吹き出物や目やにが出やすく、化膿しやすくなります。 
林檎は、万人にとって良い食材です。毎日食べても良い食材です。胃腸と呼吸機能の強化をします。収斂作用もあるので下痢を治します。体に潤いをあたえ、この季節の乾燥を防ぎ、肌をみずみずしく保ちます。

この季節はミネラル豊富な鍋料理がおすすめです。山芋、白菜は鍋に欠かせない食材です、(ミカンの皮一個の分を鍋に一緒に煮て下さい、利尿作用、ビタミン補給。)淡泊でありながら甘みがあって、子供の好き嫌いが少ない野菜です。胃腸の調整と消化を促進します。暑がり寒がりのどちらの体質でも問題ありません。気を静め、ウツの改善にも効果的です。

大雪 ㋋㏦~㋋㏴


大雪が降る季節という名称ですが、日本ではまだ雪が深くなる時期ではなく、太平洋ではむしろ晴天が続きますが冷たい風がきつく感じられます。

新年を迎えるしたくを始める正月のこと始めは12月13日です。

こころがけること

本格的な抜け毛が始まる時期です。七歳の倍数、女35歳、八歳の倍数、男40歳から抜け毛になりやすいと『黄帝内経素問』には記されています。
命絶えるまで髪は生え変わるのですが、腎気の弱りによって髪の本数が減ってくるのです。薄毛の防止にはこの時期の養生が大切です。日常茶飯事はとても大事、うまく摂れなければ、後天の気血不足になり、もちろん、冷えが禁物です。
冷え改善としては骨盤調整も効果的です。推拿のコースでは骨盤調整ができます。骨盤の歪みを治し流れよくすれば腎気は高まります。
また足腰が弱くなる季節です。年末忙しいスケジュールの中、年末に大掃除が追い打ちをかけてさらに体がだるくなります。だるさというのは冷えと水毒が関係してきます。入浴して温まり、体内毒素を排出すると良いでしょう。足裏マッサージのコースでは漢方薬を使った足湯に浸かった後に漢方のオイルを使い、足裏をマッサージ、女性の任脈にお灸を据えたりするなど、足は体の末端なので血液などの栄養や酸素が行き渡りにくく、ここを改善すると体が復活するのです。 

体質管理 

空気も徐々に乾燥し始め、より重い風邪をひきやすい時期に入ります。風邪のウィルスはまず皮膚の表面から入って粘膜を冒します。この段階で免疫力を高めておくことが大切です。冬が訪れる前に肺を丈夫にすれば皮膚粘膜は抵抗力をつけられます。また胃腸が元気なら粘膜や肌肉そのものが元気になります。菌は粘膜からから入るのでうがいや手洗いも欠かせません。 

摂るべきもの

風邪をひいたら、黒砂糖と生姜のお湯、辛いスープとかを飲んで、汗をかいて、鼻水もたくさん出すなど、これらは体を温め外に邪を追い出す効果があります。

牡蠣は海のミルクと呼ばれ、亜鉛も多く栄養満点です。精力をつけ、不眠を治し、解毒や神経強化にも効果的です。精力剤としても効果が期待できます。味覚障害改善に用いられることもあります。
風邪をひいていなくてもこの時期に生姜入り、ニンニクなどは滋養強壮にも効き目があります。粘度のある飲み物は潤性があり、体温を保ちやすいのです。

寒ブリも脂がのって美味しい季節です。魚は大切な栄養源です。肉に比べて潤性がないので魚だけ食べてもむくまず、炎症も起きません。魚を中心に摂る和食は健康にも非常に良いのです。

牡蠣、ネギ、寒ブリ、豆腐、中辛のキムチ鍋お勧めです。

冬至 ㋋㏵~㋀㏣

昼が最も短くなり夜は最も長くなります。

日本では冬至と湯治の語呂合わせもかねてゆず湯が親しまれます。
大晦日には細く長く暮らせるように蕎麦を食べ、一年のけがれを取り除く除夜の鐘を鳴らします。
これから日が伸びていく、新しい一年の始まり、旧暦では1月1日が新月で大正月、1月15日が満月で小正月として祝いました。

こころがけること

年が変わったことで心機一転、新しい物事に挑戦してみましょう。習い事を始めるのもおすすめです。冬至から徐々に日は長くなり夏至に向かっていきます。すべてのものが動き始め、気血も巡りはじめます。心も体も動き出せるように準備しましょう。

この時期は恐れの感情が強く現れます。この季節に夜寝付けない人やトラウマや嫌な思い出にうなされる人が多くなるでしょう。恐れは自然の畏敬の念に切り替え感謝の気持ちを形に表しましょう。

年末年始に神社仏閣にお参りに行ったり、先祖の供養をします。正月は騒ぐお参りではなく、厳かに恐れひれ伏すお参りです。今年もさらによい年にしようと謙虚に祈願します。 

体質管理 

この時期は基礎代謝が低下して体温も下がります。後天の気血を摂る、体調管理はことのほか大変です。

まずは冷えないように。特に足元やお腹、腰、首元など冷やさないポイントを抑えましょう、大事なツボ

は首にある「大椎」、腰にある「命門」というツボは風邪で悪寒がある時も有効的です。鼻水や声枯れ、

生理痛、冷えによる頭痛や肩こりなどにも効くので使い捨てカイロを貼るなどして温めてください。もと

もと冷え性の人は冬の間ずっとこれを続けてみてください。冷えの自覚がない方も「命門」を温めてみて

体調がよくなったら冷えがある証拠です。 

白髪が目立ってくる頃です。『黄帝内経素問』では女は42歳、男48歳から白髪が生えてくるとされています。これより早く白髪になった人は年齢より早く老化が始まっています。

かたこり、むくみなど溜め込みやすい体質が「実」、下痢や疲れなど流れやすい体質が「虚」としてあります。そして「寒実」は春、「熱実」は夏、「熱虚」は秋、「寒虚」は冬の養生で改善します。

摂るべきもの

かぼちゃは補気作用があり、気力の強化、糖尿病改善、消化機能の増強などに効果があります。丸ごとなら涼しい室内で1~2か月保存しても栄養価が落ちないため、冬至の野菜不足を助けビタミン、ミネラル補給に欠かせない食材です。収穫時期からみると夏野菜ですが、この時期に最適な食材です。

わかめは精力や成長を促します。寒性なので徐熱、むくみとり、解毒、消炎作用があります。冷えるので温かいスープがおすすめです。形からも長く長寿を願う意味があります。

黒豆は精をつけ元気にしてくれます。正月料理には欠かせないものですが利尿作用、造血作用もある健康食材です。イソフラボンも多く若返りにもよいですが、便秘になりやすいので食べすぎには注意が必要です。砂糖ではなく、蜂蜜を使うと蜂蜜の寫性から便通にも問題が起きにくいでしょう。

朝生姜を食べて、夕飯大根を食べて日常な養生です。

小寒 ㋀㏥~㋀㏲

冬至をすぎて寒さが次第に厳しくなる頃で、小寒の節に入ることを「寒の入り」といい、立春までの1か月が寒の内です。

1月7日に春の七草、せり、なずな、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(カブ)、すずしろ(大根)を入れた粥をいただきます。松飾りをつけておく期間を松の内といい、関東では1月7日まで、関西では15日までです。

こころがけること

新しい年はどんどん過ぎていきます。三日坊主にならないように厳粛なきもちで迎えた新年の心意気を貫いてください。気の充実が必要です。ミカンの皮やゆずなどの炒め物や香りづけなどは気の巡りをよくします。ネギやシソなども効果的です。

深呼吸してきれいな空気を肺の隅々まで吸い込みましょう。横隔膜を充分に動かすことで、内臓の働きもよくなり気の生成もスムーズになります。

正月明けで、仕事が始まってもお屠蘇気分が抜けきれません。屠蘇は正月にお酒に屠蘇散をつけて、その酒を年少者から順番に飲むしきたりですが屠蘇散は漢方処方になっていて、邪気をほふり、心身をよみがえる効果があります。

体質管理 

本格的な寒さをむかえながらも、土用に入ってきます。腎の冷えに加えて脾の冷え、肉自体が冷え切ってしまうのです。特に冬の後の土用の冷えは顔や体のしわになりやすいので早めに予防が必要です。かかとが乾燥してひび割れする人がいますがひどくなる前にケアしましょう。

摂るべきもの

豚肉は肉の中でも冬に有効的な食材です。ビタミンB群も多く含み、皮膚粘膜強化の他に滋養強壮、免疫力アップになります。豚肉と野菜たっぷりの鍋でビタミンやミネラルを補給し、生命力の根源である腎を強化させましょう。腎強化は精力、成長、老化防止にも役立ちます。

春菊は肉料理に加えて肉の熱性を抑える食材として欠かせないものです。胃腸を整え、ストレスを解消します。腫れ物や痰を切るので風邪気味の人には効き目があります。さらに、気の巡りをよくし、不眠にも効果があります。カロチンや鉄分が豊富なので貧血気味の女性におすすめです。

シナモンは漢方では桂皮といい大熱性なので体を熱くします、焼き鳥より鶏肉と一緒に煮ると、補う作用がアップするから、心と体を元気にしてくれます。熱いものを熱いうちに食べて、滋養強壮、手足の冷えや痛みや腰やひざの痛みを改善し、食欲を高め、尿の出をよくして心臓を丈夫にします。ケーキに入れたり、かき混ぜ用のスティックにして使うことで、冷え改善に効果があります。

大寒 ㋀㏳~㋁㏢

旧暦の最後を飾るその名の通り1年で最も寒い時期です。
立春、立夏、立秋、立冬の前日を節分といいますが、特に春の節分に重きが置かれ、季節の変わり目に現れる。節分の夜にはその年の縁起のいい方角に向かって「恵方巻」をまるかじりします。

こころがけること

寒さのあまり行動力が衰えがちな毎日から一歩前に踏み出しましょう。これからの未来をイメージしてみるのです。太陽エネルギーを取り入れるのは大切なことで、やってくる春に備えて心身の準備が必要です。太陽の陽射しは交感神経を働かせます。その分、夜は副交感神経が働いてリラックスできるので、深く心地いい睡眠につながるのです。

しっかり栄養を摂って美しく体を作りましょう。貧弱な体からは魅力が発揮されません。魅力は人脈を作ります。この時期からスタート位置が決定するので人脈を活かしよいポジションを獲得するのです。黒いくすんだ顔では人は寄ってきません。今のうちにピンク色の肌や歯茎を目指しましょう。歯茎は体内状態すべてが現れる場所です。血流が良くなるように顔周りのマッサージをおすすめします。

体質管理 

冬の土用は冷えて胃腸虚弱になりやすいので、改善に時間がかかります。色白で柳腰、やせ型の虚寒タイプの人はなりやすく、治りにくいのです。ただし、このタイプの人は下痢ぎみのため、大病もとどまらずに流れて長生きしやすいという面もあります。

体質改善には食事の割合に気を付けて栄養バランスのよい食事を摂りましょう。とにかく冷たいものを避けて、体を冷やさないようにしましょう。

水太りもしやすい時期です。改善法は温めてむくみをとっていくことです。温かい滋養強壮の食材をとり、気力を高めます。

春の花粉症の原因は冬の不養生です。今のうちに冬野菜をたくさん食べ、うなぎや豚肉、スッポン、高麗人参、地黄の入った漢方薬など意識してとるようにしましょう。

摂るべきもの 

里芋は気分を明るくし、鬱を改善します。体の滞りを治すので、肩こりや腫物にも効果があります。冷え性の人や暑がりの人が毎日食べても良い食材です。胃腸を丈夫にします。消化や便通も快適にしてくれます。

山芋は薬膳料理に最もふさわしい食材です。体力をつけ、滋養強壮の効果が絶大です。ガン末期の患者さんにも効果があったという報告もあるようです。山芋にはアンチエイジングの効果もあります。

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