春季


立春 ㋁4日~㋁18日

「立」には始まる意味があります。
『冬来りなば春遠からじと』と言いますが。
梅のつぼみの膨らみ、しばらく、梅一輪一輪ほどの暖かさと申しますが。
旧暦では、この季節から新年が始まります。

立春を過ぎて最初に吹く南寄りの強い風を春一番といいます。
太陽が東から昇るように、新年の訪れも東から始まります。

心がけること

春は青春という言葉があるように、春は青と関係が深いので、青色の食べ物にするといいでしょう。

春はなんでも始まりが肝心です。冬の間に充分に養生をして、春の始まりとともに、駆け出していくのです。冬に蓄えたエネルギーを解き放ちましょう。

体調管理

また、この時期は東洋医学の「怒り」の感情が高ぶると病に陥りやすい時期とされているためストレスには要注意です。自分が落ち着く場所にいきましょう、心を平穏に保つことが大切です。

摂るべきもの

ニラはこの時期に特に効果的な食材です。五行は肝木・腎水に属し、リラックスの効果があります。温性で辛味があり、陽気を補う作用があるので、冷え性や血の巡りの悪い人に特に良いのです。腫物や充血、不眠症にも効果があります。卵もこの時期によい食材です。ですから、ニラ玉は、春のストレッチ改善に抜群に効果がある料理です。ニラは冬から春にかけて葉が厚くてやわらかくなり、最も食べごろになります。

ふきのとうは、五行では肝木に属し、平性です。雪解けの間から顔を出す、春一番の食材です。この苦みは心臓によく、めきめき血の巡りをよくしていきます。春の目覚めの強心作用と夏の心筋梗塞や狭心症の予防になります。春の山菜はどれも苦みがありますが、加齢とともに弱った心臓を丈夫にするには苦みが必要なのです。

雨水 ㋁㏲~㋂㏣

寒気が緩み、降る雪が雨となり、積もった雪が溶けて水となる頃です。
奈良の若草山、京都の大原、山口の秋吉台など春の風物詩として野焼きがありますが、これらの行事も雨水に行われます。
野焼きは灰が馬や牛の肥料となる草の成長を促してくれます。

心がけること

この時期には爪に変化が表れやすい時です。
この季節の養生が爪の加齢を防ぎ若返りに役立ちます。ささくれは親不孝を示すなどと言われますが、指先や足先などの身体の先端まで手入れを怠ってはいけません。
この時期は夜寝るときや朝起きたときに手足を動かすなどのストレッチも取り入れてください。

体調管理

春の場合は筋のツッパリが原因になります。肩こりもこれらのせいが多いでしょう。そんな時は積極的に体を温めましょう。
春は隠れていた症状も現れてきてしまいます。痛みはその場所に滞りがあることの現れです。滞りを促すためには血流をよくしていく必要があります。普段運動をしない人は是非この時期にマッサージやストレッチを行ってください。
また、この季節は「風」がキーワードになります。風のように痛みがあちこち移動したり、風邪などの原因がはっきりしない病になりがちです。風邪はウィルスによる病気ですが、東洋医学では寒邪、湿邪、熱邪などによる総称を風邪と呼んでいます。
痛風や胆石を持つ方は、この時期に痛みが強くなります。また、アレルギー症状も出やすくなる時期です。春はあらゆるものの目覚めの時です。隠れていた症状も表れてきてしまうのです。痛みはその場所に滞りがあることの表れなのです。

摂るべきもの

東洋医学では春キャベツは甘味で平性なので誰が食べてもよい食材です。脾胃に良い食材なのでダイエットにも効果が期待できます。月に二回ぐらいはキャベツをいっぱい煮込んだスープだけを食するのも良いでしょう。
ほうれん草は五行の脾土に属し、青色の野菜の代表で、春にはピッタリの食材です。
温性なので、冷え性の人にはお勧めです。血の流れを良くするので肩こりや生理痛の方にもよい食材です。またストレス改善や便秘にも効果的です。
莓などは、その酸味があるもの、春には必要です。五行は肝木に属し、さわやかに体を引き締めます。気血を調整し、血行不良にも良い食材です。

啓蟄 3月5日~3月20日


冬眠していた生き物が長い眠りから覚めて、冬ごもりをしていた虫が春の暖かさを感じて地中からはい出し始めます。

心がけること

この時期は花粉症のピークになります。実は花粉症を治すためには冬の養生が重要なのです。重要なのは前の季節でどのように過ごしたかによるのです。冬には滋養強壮の食事を心掛け、ゆっくり寝て体力を温存します。このように免疫力をアップさせるのです。春になったら、酸味の食べ物や肝臓強化のシジミやシイタケなどを食べ、便秘をしないようにします。
運動などで積極的に汗を流すことで水分代謝を高める必要があります。花粉症の鼻水には、腰(命門)や肩甲骨の間(至陽)に使い捨てのカイロなどを貼って温めるのが有効です。
特に朝食に生姜などを入れた温かいスープを飲むといいでしょう。目のかゆみには清熱作用のある菊茶が良いでしょう。

体質管理

自律神経が弱っている方は情緒不安定からうつ病になりやすい時期です。うつ病予防には呼吸法は非常に効果があります。特に朝の太陽を見ながらの深呼吸が有効です。強く鼻で吸う口で吐くことで脳を活発にさせます。

肝臓が弱っている人はこの啓蟄の過ごし方が大切です。春は物事の始まりの時期ですが肝臓が弱っている人が頑張りすぎると反ってよくありません。

爪にストレスが表れます横波模様や小さな穴が開くなど改善には食事や起床時間など小さなことから改善していきましょう。

撮るべきもの

季節感たっぷりでからだには良い菜の花、明日葉、さより、しらす、はまぐり、あさりなどがあります。フキなど、山菜が旬の時期を迎えるのもこの時期です。東洋医学では気を静め、痰を切るとともに口渇を癒し、視力低下を治します。解毒作用もあります。

ねぎは体を温め、気管支にも良い食材です。焼いても煮ても風邪に効果的です。鬱の初期やストレス改善、気血の流れをよくするので冷え対策にもなります。解毒にも有効です。

日帰りでもいいから、自然の中に陽気を受け入れ、ストレス発散するのは大事です。

春分 3月21日~4月4日

春分の日、夜はほぼ同じ長さになり。春分の前後3日を含めた7日間が春のお彼岸です。
春分は春だから、牡丹餅を食べる、秋分になると、牡丹餅はお萩の読み方が変わりますよ。 牡丹は春に咲く花、萩は秋の草だよね。

心がけること

春は怒りの感情が強くなります。そんなときは女性には甘いものを食べて和らげましょう。逆に怒りがわかずやる気がない人は酸味を持つ、レモンやイチゴなどが刺激になります。デトックスや浄化効果も期待できます。

体質管理

この時期に朝起きて歯磨きの時、吐き気がしたり口に苦みを感じることがあります。
こういう方は緑黄色野菜を多めに食べるとよいでしょう。
青い葉物は、消化を助け解毒、浄化してくれます。肝機能が弱っている人がアルコールは控えめに。良質なアミノ酸を摂るように心掛けましょう。

また扁桃腺が弱い人は腫れやすくなります。腫れをとるには清熱作用のある菊茶などがおすすめです。キュウリやレタスなどの夏野菜が良いでしょう。

撮るべきもの

しそは、風邪を治したり、解毒、発汗、ストレスを発散させます。また呼吸機能を強化し、胃腸を強め、解毒作用に優れます。気分を明るくし、風邪予防する効能もあります。そして、殺菌、防腐の作用があります。最近では抗アレルギー効果があるとさられています。

タンポポの葉っぱは中国ではよく食べられるポピュラーな食材です。腫物を治したり、目の疲れをとるので、抗菌作用もあり、のどの炎症やのぼせをとって風邪の予防になります。

シイタケは神経や筋によい食材で、アレルギー症状にも効果があります。きのこは癌に効くともいわれ、ビタミンDが含まれた健康食材です。更に血をきれいにして、血行もよくなるので、高血圧や美肌にも効果があります。

ウドは風邪による頭痛や鼻炎などを治します。ウドの根は「独活」といって、関節痛や冷え、むくみの改善にも用いられ、デトックスにも有効です。

フキは植物繊維や鉄分が豊富である、女性にお勧めます。中国や日本でも、古くからフキは民間療法で痰を切り、咳を止める薬用として認められます。

睛明 4月4日~4月19日

清らかで明るい春の日を受けて、若草の萌え立つ季節、新芽に恋して、鳥も歌いますね。

雁が北へ帰り、初ガツオが美味しい季節です。

心がけること

入園式、入学式、入社式、人生の節目があり、歓迎会など、晴れやかな行事も多く、緊張からストレスで胃腸トラブルを起こしやすい時期です。緊張が続くと胃腸に響くのです。養生法としては胃腸に気を使うことです、つまり、医食同源、一日の三食を大事にしてください。

腸を丈夫にするには腸内細菌をしっかりコントロールすることです。湿気が多い日本ではヨーグルトよりも、しょうゆや味噌、納豆、漬物などの発酵食品がおすすめです。

ストレス太りも起こりやすくなります。この時期からダイエットを考え始めるいい時期です。

体質管理

下痢と便秘を繰り返す過敏性大腸炎に注意が必要です。ストレスが原因となるので皮膚粘膜の養生をしてストレス改善の養生をします。

毎日、朝日に向かって深呼吸をし、添加物の少ない食事を心掛けます。香辛料も控えめにして、薄味が基本です。これだけでも体質改善が可能です。

撮るべきもの

ニンニクは冷え性、肩こり、頭痛、生理痛、むくみに効果があります。ニンニクの強いにおいが元気の源になります。抗菌、解毒作用があり、薬味にむいています。肉料理や生ものと一緒に摂るのが効果的です、ニンニクの匂いには気になるのは多いかも、実はその匂いと辛さがお体にとっても貴重な栄養剤ですが、量と時間を工夫してください。

レバーは肝臓ですから春にはもってこいの食材です。肝臓強化、目の疲れ、こむら返り、肩こり、生理痛、貧血、不眠、ストレスなどに良いでしょう。

鶏肉は春に合う食材です。山芋と一緒に煮て調味料なし、元味のスープは胃腸にもとっても優しい薬膳スープと言われます。脂身も少なくダイエットにもむいている食材です。補器作用があるので、滋養強壮、体力強化に効果があります。春に食べると体が丈夫になるので、過去に病気改善にも効果的です。胃腸に負担をかけずコラーゲンも摂れて美肌にもよいでしょう。

穀雨 4月20日~5月4日

穀物を潤し育てる春雨の降る頃です。

土用は土を掘り起こしはいけない時期といわれ、この18日間には、まったく新しいことには着手しないほうがいい時期なのです。


こころがけること

何かと思い悩むことが多い時期です。湿気が多いと更に気分が湿ってくるので、潤性の食べ物はなるべく避けます。肉と魚なら魚のほうが良いでしょう。りんごとみかんならみかんのほうが燥性です。パイナップルは燥性と瀉性を持つので、酵素と食物繊維から便通も良くなり、精神的にも開放されます。溜め込むとよくない時期なので出来れば自分に合うストレス解消法で偶にちょっとワガママして解放してください。

体質管理 

季節の変わり目のこの時期は、土用は真ん中を示します。人間の真ん中はお腹です。春の土用なので食中毒など、胃腸を壊したり、疲れやすくだるくなりがちです。夏を迎える前のこの真ん中の時期では胃腸の休息が大切です。

もともと日本は湿度が高いので、体質的に湿性のほうが多いと思います。なので、水はほどほどに摂取しましょう。
もちろん、飲む水は冷たいものではなく、温かいものを飲んでください。

冷たいものを飲みすぎると体が冷え、表面にほてりが出るのです。ほてりが炎症を生み、アトピーなどの皮膚疾患を悪化させやすくなります。一度ほてると、さらに水が欲しくなり体質を変えてしまいます。特に春のアレルギー季節の後なのでさらにアレルギー体質をさらに深めてしまいます。アレルギーは動物の進化によって起こった病気で、哺乳動物独特のものです。病気も人の進化に合わせて変わっていきます。この原因の一つが氷入りの飲み物などの冷たいものばかり摂取ることです。

撮るべきもの

ヨモギは消炎作用に優れ、止血にも用いられ、お灸でも使われます。利尿作用があり、むくみをとります。イライラしやすい春にヨモギ餅やヨモギ茶をとる風習は理にかなっています。

大豆はイソフラボンという成分が女性ホルモン類似作用で有名な食材です。男女ともに更年期障害に効き目があります。大豆は味噌やしょうゆや納豆の原料なのでこれらを摂ることも効果があります。

はちみつは補潤の作用があります。暑がりで疲れやすく、皮膚が乾燥しやすい人にはピッタリです。肺や胃を丈夫にして、便通をよくします。ただ、カロリーや糖分には気を付ける必要があります。咳止め、腫物、虚弱体質を改善します。

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