秋季

立秋 8月7日~8月22日

この頃から本格的な残暑の時期となります。
8月15日は月遅れ盆、
先祖の霊を送る灯を川に流す。

心がけること

立秋と言っても、夏真っ盛り。気候帯の変化により、突如の局地的豪雨と毎夜続く熱帯夜。室内のエアコンのせいで体が冷えがちです。時には、外に出て夏らしく汗をかいてください。その場合は朝や夕方など時間を配慮すると良いでしょう。夏に代謝をよくしておかないと、次の季節に影響が出てしまいます。

高齢者は暑さ、寒さに鈍感になってしまいます。自分の危険度が感知できず、また適応能力も劣ってくるため、熱中症になりがちです。冷房が苦手な方でも暑さを我慢してはいけません。昔と今では暑さの度合いが変わってしまいました。我慢せずにエアコンを利用しましょう。

自然のままの夏を楽しみければ、代謝を高め、汗をかくためにもシャワーで済ませず、ゆっくりお風呂につかりましょう。塩を入れると塩風呂の湯船に入る楽しみもできます。

女性の場合、冷えとは深刻な問題です。今は若くて元気でも冷えは体をおかします。女性は体温が上がりにくいので冷え性になり、子宮が冷えると筋腫や内膜症、不妊など様々な婦人病と繋がってしまいます。是非、このことに気づいていただき養生してください。

体質管理

この時期は全身マッサージがより有効です。代謝が良い時期にお肌のケアをしましょう。

夏は東洋医学での小腸、秋は大腸と関係が深いと言われています。食べ物には注意が必要です。
夏バテに気を付けて、体力をつけようと肉ばかり食べるのも大腸によくありません。
野菜の繊維や味噌、醤油、ヨーグルトなど発酵食品もしっかり食べましょう。

摂るべきもの

しじみはイライラや肝臓の腫れに効果的です。二日酔い予防にも、利尿作用があります。

桃は、甘く酸味があって、心も体も元気になります。秋の肌をぴちぴちにしてくれます。空咳や無痰を治し、虚弱体質を改善します。滋養強壮、消化を促し、潤すけれど、多汗も治します。高血圧にも良いといわれています。冷え性で潤いを出したい人には特におすすめです。

処暑 ㋇㏶~㋈㏦

処は来て止まるという意味で、ようやく暑さが治まる時期です。

暑さはまだ続きますが、しのぎやすい日も混ざるようになります。
川で涼をいただく涼み船や、納涼床などが楽しめる時期です。

心がけること

この季節の変わり目にはアレルギー体質が顕著に表れてきます。

日本人には、味噌、醤油、粕漬けなどが合うのです。自然食品を積極的に取り入れましょう。
アレルギー体質の改善には大腸によい腸内細菌が有効で、ヨーグルトなどためすとよいでしょう。

体質管理 

急に涼しくなって風邪をひく人が多くなります。台風による急激な気圧の変化により喘息が悪化する方も多く、肺に注意が必要です。特に、コロナはまだ完全におさえていない時期こそ、風邪をひきかけたらなるべく早く治さないと大事にいたります。簡単にできる方法は、きれいな空気を体の奥まで吸い込むことです。まず息を吐き切ることが肝心です。吐き切ったらゆっくりと体全体で、横隔膜を広げて背中まで空気が入るイメージで空気を吸います。

最近、春の花粉症から始まってアレルギーが一年中続く人が増えています。昼夜逆転生活や食生活の乱れによって、皮膚粘膜が過敏反応を起こしているのです。季節の養生を取り戻す必要があるでしょう。肺や大腸をリフレッシュさせるのです。

食事は自然な食材を薄味で、そのものの味を楽しむようにするのです。自然に回帰すれば自然とアレルギー体質は落ち着いてくるのです。

摂るべきもの

濃い味付けは塩分の摂りすぎとなり肝臓や腎臓の疲れをおこします。

大根は、気の巡りをよくします。胃腸や呼吸の強化をはかるので、口内炎や便秘や二日酔いにも効果があります。

銀杏は、そのまま食べるのが一番いいです。収斂作用があり、気を静めたり、頻尿を抑えトイレ回数を減らします。また帯下(おりもの)にも効果的です。去痰や鎮静、喘息や肺炎の改善にもよいですが、摂りすぎると中毒の危険性があります。

ビワは、貴重な健康食品です。ただし果実の過食は水分と糖分の摂りすぎになるのでほどほどにしましょう。胃腸を丈夫にして、嘔吐や口渇を治します。痛みや炎症を抑え、肌にも優しい食材です。

『赤小豆』には薬理作用として利尿・解毒・消炎・緩下の作用があり、漢方的には清熱利水・散血消腫といいます。赤小豆おかゆをこの時期に是非お勧めます。

白露 ㋈㏦~㋈㏵


白露とは、「はくろ」と読み、
「陰気ようやく重なり、露が凝って白く見えるという意味で名付けられます。

9月9日は重陽の節句、収穫祭の意味合いがあり、
栗ご飯で祝います。

心がけること

春は眠い、秋は怠い、残暑が暑かったり、初秋は寒かったりするため、体がなかなかついていけません、朝は寒いから上着、日中は暑いから薄着という風に、一日中に着るものをコロコロ変えないようにして下さい。この季節は肺を労わる時期です。皮膚や粘膜が弱いと、鼻や気管支にトラブルが出やすいので、鼻詰まりや喘息など慢性疾患になってしまいます。水や薄い塩水で鼻洗浄をしたりしてください。

質管理

風邪や鼻アレルギーも体表の皮膚、つまり粘膜と関係します。
皮膚を改善するというのは時間がかかるので、気長に付き合う気持ちが大切です。味覚の辛味は表面から気持ちの滞りや体内毒素を追い出す、発散の役目があります。
年を取ると、歩くときに手を後に組むのは、体のバランスがとりやすいからです。呼吸が深くなり、歩くという運動がしやすくなります。また腰の保護にも繋がります。ですから普段も歩くときに胸をはって歩くことを意識したほうが肺が広がり健康になります。呼吸をゆっくり、息を吐くときは倍以上かけてゆっくり吐きましょう。病は気からという言葉もあるように喘息のような慢性疾患には心の問題も大きく関わってきます。
日本人はなで肩が多く、胃腸が弱かったり、肺の機能が不十分だったりします。肩が下がると呼吸が浅くなってしまいます。肩こりや腰痛など筋力のケアのため、鍼灸マッサージなど治療を忘れず行いましょう。

摂るべきもの

冷え改善に効く生姜、ねぎ、大根、わさび、ニンニクなどは気分を発散して、うつ改善やストレス改善に良いのです。かぼちゃ、山芋は、山薬といわれ漢方生薬です。誰でも長期服用でき、滋養強壮にも効果があります。下痢止めやお肌の収斂、呼吸器疾患、不眠症、遺精にも効果があります。ガン末期で全く食欲のなかった人が、ゆでた山芋を食べて精を付け、何年も生き延びたという例もあるそうです。また髪の発毛にも良いそうです。
ハト麦は利尿作用に優れ、むくみをとり、ダイエットに効果があります。お酒をハト麦で割るのも効果的です。肺と喘息にはレンコンがいいといわれています。
東洋医学上の脾・肺を丈夫にする食材は、子供の食事に是非取り入れたいですね。ハト麦をスープやサラダに入れて炊きこんでもいいし。秋の茄子生姜焼き、秋の梨にも有効です。

秋分 ㋈㏶~㋉㏦

太陽は真東から昇り真西に沈み、昼間と夜間の長さがほぼ同じになります。

1年を通して、夏至に昼間の時間が一番長くなり、冬至に昼間の時間が一番短くなりますよね。

こころがけること

実りの秋で、収穫時期です。豊作を祝い、様々な行事が行われます。秋はえごになっても良いので、自分の夢を全面に持ち出していきましょう。気迫を持ち、果敢に挑んでいってください。胸をはって堂々と自分の成果を示すことが未来につながるのです。

体質管理 

この時期は乾燥によるトラブルが起きがちです。日本はもともと湿度が高く、むくみが起きやすいのですが、逆に乾燥していると水分不足になると対応力がなく、治りにくいのです。潤いを出すために、潤滑油になるような食材を選びましょう。亜麻仁油、コラーゲンやビタミン、ミネラル、ヒアルロン酸など。乳製品もいいでしょう。

秋は更年期うつに注意しましょう。秋への移り変わりはホルモンの分泌を変化させ、心と体のバランスが崩れます。足三里、太谿、三陰交、合谷にお灸とかマッサージをすると体質改善にはとっても有効です。

摂るべきもの

秋分に入ると、飲食パターンが少し変わります。
さんまなど旬の食材は日本の秋にピッタリです。はらわたの苦みは夏の心火によく、心臓を丈夫にしてくれます。疲れ気味の秋には、1つ前の季節である夏の養生の心臓強化が必要です。新鮮なはらわたも食べて、秋の味覚を満喫しましょう。

生姜は、体の芯を温めて、代謝を高めて免疫力をアップさせます。吐き気や下痢を抑えて、胃腸を丈夫にします。初期の風邪にも効果的です。炎症の強い時期に大量にとるのは良くありませんが、生肉や魚の薬味にはとてもいいでしょう。

ゴボウは、誰が毎日食べても良い食材です。瀉気作用が強いので、のぼせや、炎症、高血圧や便秘の人に向いています。ニキビの改善にも効果的です。 

マツタケは滋養強壮によく、免疫力を高めます。血液の汚れをとる作用もあります。飲食後の口の渇きや尿失禁にも効果的です。解毒作用も高まり、腫れ物も改善します。白露は湿燥で、秋分は涼燥と言われるので、飲食をする上では湿潤な食物を摂ることが大事です。コマ、クルミ、レンコン、カボチャなどを薦めます。

寒露 ㋉㏧~㋉㏵

寒露とは「かんろ」と読み、露が寒冷で凝結しようとする意味があり、秋の深まりを思わせます。
秋空高くまことに爽やかな季節、山を飾る紅葉さえる頃となりました。
北から雁が渡ってきたり、菊の花が咲き始め、コオロギやキリギリスが鳴き出します。

こころがけること

この時期は途中から土用に入りますが、土用の間は周りから自然に動かされるように流れていきます。自ら動くのではなく、他人の気(パワー)を借りて、周囲があなたのために動いてくれることが成功に繋がります。
精・気・神を動かすには、気が必要です。気力が衰えるとむくみ、だるさを作るのです。
気持ちが前向きになるように、花をみて感動したり、感情を豊かにすることも大切です。

体質管理 

東洋医学では土用と関係が深い体の部位はお腹、胃腸です。
食べ物をちゃんと噛んでうまく消化して吸収されますので、すべての健康の原点なのです。ものをおいしく食べられなければ、人生の楽しみは半減してしまいます。歯は骨なので老化とも関係がありますが、歯茎も大切、抜かなくてもOKなら、出来れば、抜かないでください。
むくまないように水分の多い食べ物に注意しましょう。

摂るべきもの

柿は、生柿であると炎症を抑えたり、鼻炎を改善します。干し柿は万人にとっての健康食です。風邪予防やさらに健康美容に最適です。胃腸炎や痔出血を治し、空咳・無痰などの秋から冬の季節にもピッタリです。粘膜や胃腸を丈夫にするし、肌を美しくします。ただし、生柿の食べすぎは便秘や下痢を起こしやすいので注意しましょう。
栗は補気作用が強いので、体力をつけ元気にしてくれます。耳鳴りや腰痛など虚弱体質を治し、生命力低下を改善します。胃腸を強化し、滋養強壮に優れています。

東洋医学では
ざくろは、消化吸収をよくし、収斂作用からおりものをよくし、止血や下痢止めの働きがあります。イチジクは不老長寿の果物と言われて、消化を助け便通をよくし、吐血や鼻血、のどの腫れや痛み、痔に効くと昔から言われています。
女性ホルモン調整のため、下腹部にある気海、関元、膻中等ツボに鍼灸・マッサージなどの治療は、シワ、シミ、など改善、肌の若さを維持するには素晴らしい効果が出てきます。

霜降  ㋉㏶~㋊㏥

霜が降り始めるころです。
銀杏の葉もすっかり黄金色にかわり、落ち葉が散り始め秋の深まりを感じる今日のこの頃。

春のさわやかな様子は「山笑う」、
夏のみずみずしさは「山滴る」、
秋山が紅葉する様を「山装う」、
冬の枯れたさみしさは「山眠る」と表現します。
これは中国の唐の時代から伝わる言葉です。

こころがけること

くよくよと悩みがちな時期ですが、同じことをグルグル考え続けても解決にはいたりません。さらに欠点や反省点が見つかってしまい、より深く思い悩んでしまいます。そんなときは好きなことをやってストレスを発散してください。

この寒くなる時期には全身のマッサージとかお灸とかお勧めます。ツボに手技、お灸を刺激すると温かいものがスーッと体に入って流れるのを感じることができると思います。
気が経絡を流れているのです。入浴や足湯でも体の流れを潤滑にすることができます。

体質管理

風邪をひきやすい時期に入るので、風邪の予防のため、特にコロナの時期には、家を出るとマスクをするのは当たり前ですが、普段からなにもなくてもマスクをしていると免疫力を弱めてしまうことがあります。洗剤の使いすぎや薬の使いすぎと同様に弊害があります。安易に薬などで治すのではなく、自らが持っている治癒力を高めるということも大切だと思います。そのために首に冷えないように、ちゃんと保温して欲しい、風邪につながるからです。 

摂るべきもの

この後は冬が巡ってきます。冬ごもりのため、効率よくエネルギーを得られる食事が大切です。人には毒を食べても自然と排泄して体の恒常性をたもとうとするように、浄化能力を持っています。
歯がある時に使う筋肉がちゃんと使う、青汁をやめて、食べ物をよく噛んで、唾液が出て脳が動き、胃腸が動き。あごの骨が動き、骨盤に響き自然のあるべき姿に近づこうとするのです。ねぎや生姜、わさび、唐辛子など発散を促す薬味などの免疫力を高める食材を摂りましょう。
カボチャ、じゃがいも、さつまいもは、補気作用があり滋養、強壮、虚弱体質改善に効果があります。健胃作用があるので、虚弱を改善します。体の真ん中から丈夫にしていきます。毎日食べても良い食材です。 白菜やニンジンは潤いが出ます。利尿作用もありむくみを治し、美肌効果もあります。気疲れや食欲不振に効きます。甘みが多いので、じゃがいものように主食として毎日取り入れるべきではありません。

春菊は、肉が入る鍋料理にピッタリです。健胃、整腸効果があります。痰をとり、イライラを沈めてくれます。血液をサラサラにしてくれるので、シミ改善にもおすすめです。気の巡りをよくするので、不眠や寝ていても夢ばかりみてしまう人に最適です。

前に戻す